OKRをつくるのに時間がかかってしまいます
OKRをつくるのに時間がかかってしまいます
OKRは会社やチームの大事な戦略を考えることですから、ある程度時間とパワーを要するものです。特に導入初期は試行錯誤するため、準備に時間を割く必要があることをチームに共有しておきましょう。
もし今あなたのチームでなかなかスタートが切れない場合(例:OKRを検討するのにすでに2カ月経過している場合)は、下記ポイントをチームで確認してみましょう。
- OKR導入プロセスの全体像
- OKR推進チームの組成
- OKR作成のスケジュール例
- OKRツリーの形式
- 組織図型
- プロジェクト型
- 組織図+プロジェクト型
OKR導入プロセスの全体像
OKR推進チームの組成
組織的にOKRを推進する場合、OKR推進チームの組成は必須となります。
主な役割は以下の通りです。
<OKR推進チームの主な役割>
- OKR作成プロセスのマネジメント
- OKR運用に関するナレッジ・ノウハウの取りまとめ
- 質問、疑問、課題の集約と解決
OKR作成スケジュール
- まず、トップOKRを作成しましょう
- OKRツリーの形式(組織図型orプロジェクト型)を定めましょう
- 続いて、部門OKRの作成を進めましょう
- その過程で、上下左右のOKRと「双方向の摺合せ」を実施しましょう
- 目標設定プロセスのひとつに、摺合せのスケジュールを組み入れましょう。組織全体で摺合せを行うことで共通言語を生み出し、そのときの重要テーマを浸透させることができます
以上のプロセスを反映したスケジュール例は以下の通りです。ポイントは、階層をまたいだ摺合せを徹底すること、および長期化させないために並列してOKR策定をすすめることです。
OKRツリーの形式
組織や事業のフェーズにあわせて、ツリーの形状を検討しましょう
組織図型(職能型)
比較的大規模組織における標準的なOKRツリーです。組織図と同様の形でOKRツリーを作成します
メリット:作成しやすい。責任分担がわかりやすい。
デメリット:組織横断型の目標設定がしにくい(→混成型を検討しましょう)
プロジェクト型
小規模〜中規模組織において採用されやすいOKRツリーです。トップOKRの配下に重要プロジェクトのOKRを配置します
メリット:目標に応じて柔軟に組成できる。成果に向けた最適な配置を組成できる。
デメリット:複数のマネージャーの管掌下に入るメンバーが発生する。
組織図+プロジェクト混成型
組織図をベースとしながら、重要プロジェクトを織り込んだOKRツリーです。
メリット:作成しやすい。組織横断型のOKRもプロジェクト化することで管理しやすい
デメリット:同じ階層のOKR責任者の職位がばらつくので、レポーティングラインが複雑化する可能性がある。複数のマネージャーの管掌下に入るメンバーが発生する。